産学連携の特許出願技術を活用し、色覚特性や加齢による「見え方の違い」をパススルー機能による現実空間で体験・検証可能に
株式会社コヨーテランナーは2026年5月25日、電気通信大学との産学連携により、Meta Quest向けMRアプリ「イロミエ」を公開しました。同大学の特許出願技術とパススルー機能を活用し、現実空間で色覚特性や加齢による見え方の変化を体験・検証できるツールです。デザインや教育現場などで、現実の環境そのものを対象とした検証を可能にします。

◆開発の背景
色の見え方は、人によって異なります。
また、加齢によっても視界の明るさや色の感じ方には変化が生じます。
一方で、こうした“見え方の違い”は、言葉や資料だけでは実感しにくく、教育やデザイン、表示物、空間設計の現場においても、十分に確認することが難しい場合があります。
本ツールは、電気通信大学・佐藤俊治研究室が研究・開発し、現在特許出願中の視覚シミュレーションに関する基礎技術をもとに、株式会社コヨーテランナーがMR視覚シミュレーションツールとして製品化したものです。
産学連携によって、研究成果を実際の教育・検証・啓発の場で活用しやすい形にすることを目指しています。
現実空間の中で見え方の違いを体験できる仕組みにより、色覚特性や加齢による見え方の変化をより直感的に理解し、誰にとっても伝わりやすい表示やデザインを考えるきっかけを提供します。
◆「イロミエ」の主な特徴
1. 現実空間を見ながらシミュレーション
Meta Quest3/3Sのパススルー機能により、実際の空間や物体を見ながら、見え方の違いを確認できます。
掲示物、教材、パッケージ、展示物、サイン、画面表示など、現場に近い状態での確認に活用できます。
2. 色覚特性による見え方を体験
複数の色覚特性に応じた見え方を切り替えながら確認できます。
色の組み合わせや視認性の検証、教育・啓発用途での体験に役立ちます。
3. 年齢による見え方の変化を確認
加齢による見え方の変化をシミュレーションし、年齢層によって情報がどのように見えるかを確認できます。
高齢者向けの表示、案内、教材、展示物などの検討にも活用できます。
4. 電気通信大学発の基礎技術を活用
本ツールは、電気通信大学発の視覚シミュレーション技術を活用しています。
研究成果をMRツールとして展開することで、専門的な知見を現実空間で体験・検証しやすい形にしました。
5. 教育・研究・検証用途を意識した設計
本ツールは、単なるエンターテインメントではなく、教育・研究・検証用途での利用を意識して開発されています。
視覚特性への理解促進や、より多様な利用者を意識したものづくりを支援します。
◆想定される活用シーン
「イロミエ」は、以下のような場面での活用を想定しています。
・学校・大学での色覚や視覚特性に関する教育
・研究機関での検証・デモンストレーション
・デザイン制作時の色の見え方確認
・公共施設や展示会のサイン・掲示物の確認
・高齢者向けサービスやコンテンツの視認性チェック
・企業・自治体におけるアクセシビリティ啓発
・製品パッケージ、教材、案内表示などの視認性確認
◆今後の展開
今後は、教育機関や研究機関、企業、自治体などと連携しながら、本ツールを活用した体験会や検証の機会を広げていく予定です。
また、利用者からのフィードバックをもとに、より使いやすく、より実用的な視覚シミュレーションツールとして機能改善を進めてまいります。
株式会社コヨーテランナーは、ゲーム・ツール開発で培ったインタラクティブ技術を活かし、研究成果や専門的な知見をより多くの人が体験できる形にすることで、教育・研究・社会課題の解決に貢献してまいります。
◆製品概要
名称:イロミエ / Iromie
種別:MR視覚シミュレーションツール
対応デバイス:Meta Quest 3 / Meta Quest 3S
配信ストア:Meta Horizon Store
提供形態:ダウンロード配信
価格:Free、Personal、Proを用意
※各プランの価格はMeta Horizon Store上でご確認ください。
主な機能:色覚特性シミュレーション、加齢による見え方のシミュレーション
想定用途:教育、研究、デザイン検証、アクセシビリティ啓発、展示・公共空間の視認性確認
