AIとロボティクスを活用し、再生医療の普及を目指す
株式会社ティー・エス・ディー(本社:愛知県豊田市)は、AI・ロボティクス・センシング技術を活用した「全自動幹細胞培養装置」の開発プロジェクトを発表しました。
コピー機程度のコンパクトな装置で幹細胞培養工程の自動化と品質の標準化を図り、従来は高額な設備や熟練技術者を必要としていた細胞培養の負担軽減を目指します。国内外の大学や医療機関などとの連携を進め、2028年7月までの事業化および海外での医療機器承認取得を目標としています。

開発の背景
株式会社ティー・エス・ディーは、長年にわたりIT・AIシステムの研究開発に取り組み、トヨタ自動車株式会社、中部電力株式会社、IBMソリューションラボ株式会社をはじめとする企業への製品・システム提供実績を有しています。
今回のプロジェクトでは、これまで培ってきたAI、システム開発、ロボティクス技術を再生医療分野に応用し、細胞培養工程におけるコストや専門人材への依存といった課題の解決を目指します。
AI搭載の全自動幹細胞培養装置
本プロジェクトは、AI・ロボティクス・センシング技術を組み合わせ、幹細胞培養工程の自動化と標準化を目指す次世代装置の開発計画です。
細胞培養は、専門的な知識や熟練技術に加え、高額な設備や厳密な環境管理を必要とします。同社は、培養作業や環境制御、細胞解析などを一つの装置に集約することで、安定した品質管理と運用負担の軽減を図ります。
同社の開発目標および試算は、以下のとおりです。
- 装置サイズ:約60×40×50センチメートル
- 設備導入費:従来設備約1億円に対し、約150万円を目標
- 1億個の細胞培養費:従来約200万円に対し、約2万円を目標
※上記の費用および性能は、現在の開発計画に基づく同社試算です。完成品の仕様、販売価格、性能などを保証するものではありません。
装置の主な技術的特長
- コピー機程度のスペースに設置できるコンパクト設計
- 5軸ロボットアームによる培養作業の自動化
- AIとインテリジェントセンサーによるCO₂濃度、温度、湿度などの環境制御
- 細胞解析機能を統合した一元的な培養管理
- 認証プラットフォームを活用した細胞品質のクラウド管理
- 関連する国際特許の出願準備
2028年7月までの事業化を目指す
株式会社ティー・エス・ディーは、国内外での事業展開を視野に研究開発を進め、大学や医療機関などとの連携を通じて臨床データの取得を目指します。
今後は、2028年7月までに米国をはじめとする海外で医療機器として必要な承認を取得することを目標に、開発と事業化を進める計画です。
なお、本装置は現在開発段階にあり、医療機器としての承認や販売開始が決定しているものではありません。
企業・研究機関・医療機関などとの連携を募集
同社は、開発および事業化を加速するため、企業、研究機関、大学、医療機関、販売パートナー、投資家などとの中長期的な協業を募集しています。
共同研究、技術開発、臨床データの取得、製造、販売、資金面での連携などを検討しており、関心を持つ法人や事業者には、プロジェクトの詳細説明および関連資料を個別に提供するとしています。
Company Announcement in English
TSD Co., Ltd., based in Toyota City, Aichi Prefecture, Japan, has announced a development project for an AI-driven, fully automated stem cell culture system.
The proposed system will integrate AI, robotics and sensing technologies to automate and standardize stem cell culture processes. Its compact design measures approximately 60 × 40 × 50 centimeters, comparable to the size of an office photocopier.
The company aims to reduce the equipment, operating and technical burdens associated with conventional cell culture. Research and development will be conducted in collaboration with companies, universities, research institutions and medical facilities in Japan and overseas, with commercialization targeted for July 2028.
The system is currently under development and has not yet received regulatory approval as a medical device.
【会社概要・お問い合わせ先】
| 会社名 | 株式会社ティー・エス・ディー |
| 所在地 | 愛知県豊田市 |
| 担当者名 | 小林 峰 |
| 公式サイト | https://tsd.co.jp/ |
| お問い合わせ | LINEお問い合わせページ |
