国産AIハーネス「FrontierStack」提供開始 パスワードもAPIキーもAIに見せずにサーバ管理を任せられるMacアプリ

パスワードやAPIキーをAIに渡さず、1500以上のサービスを1台のMacで一元管理。古い機器の再活用やSaaS費用の可視化にも対応。

エヌフォー社は、[提供開始日]より、国産AIハーネス「FrontierStack」を公式サイトで提供開始します。AIによる情報漏えいリスクや運用負担を減らすため、サーバやネットワーク機器、SaaSを1台のMacで一元管理。パスワードやAPIキーをAIに渡さず、利用者の承認のもとで操作を実行します。古い機器の再活用やSaaS費用の可視化、セルフホスティングにも対応します。

FrontierStack AIサーバ管理

リード文

株式会社エヌフォー(以下、エヌフォー)は、国産AIハーネス「FrontierStack(フロンティアスタック)」の提供を開始しました。AIハーネスとは、AIにさせてよい操作と、AIに見せてよい情報を制御するソフトのことです。FrontierStackを使うと、サーバやネットワーク機器、契約しているネットのサービスを、1台のMacからまとめて管理できます。

AIに実際のサーバ管理を任せても、パスワードやAPIキーなどの接続情報はAIに一切見せません。プログラムやAIツールのログに残ったままの「放置されたAPIキー」の検出、古いMacやサーバの再活用、月額で契約しているネットのサービス(SaaS)の整理も、このアプリひとつで行えます。外部のクラウドサービスに頼らず、手元のMacやサーバだけで自社のサービスを動かすこと(セルフホスティング)もできます。

開発の背景

開発者がAIにプログラムの修正を頼むとき、作業を早く進めるために、APIキーをそのままAIツールに貼り付けることがあります。APIキーとは、OpenAIやGitHubなどのサービスをプログラムから使うための文字列です。貼り付けたキーは、ツールの作業記録(ログ)に暗号化されないまま残ります。その記録を不正なソフト(マルウェア)に盗まれると、他人がそのキーでサービスを勝手に使えてしまいます。

FrontierStackを使うと、AIに渡るのはキーの「名前」だけです。キーの中身はMacの外に出ません。すでに作業記録に残ってしまったキーも、FrontierStackが探して新しいキーに入れ替えます。

APIキーの流出そのものも増えています。GitGuardian社の調査「The State of Secrets Sprawl 2026」によると、2025年に、プログラムの保管・公開サービス「GitHub」上で誰でも見られる状態になったAIサービスのAPIキーやトークン(ログイン状態を証明する文字列)は1,275,105件でした。前年から81%増えています。

費用の問題もあります。用途ごとに契約したSaaSは、米ドル・ユーロ・日本円と請求がばらばらで、総額が膨らみ続けています。その一方で、まだ十分に動く古いMacやサーバが、OSや、Webサイトを動かすプログラム言語「PHP」のサポート終了を理由に使われなくなっています。

アヌフォーは1992年、Appleの要請で設立されました。1995年からMacでWebサービスを運用し、2014年からはAIの研究開発にも取り組んでいます。FrontierStackは、30年以上の運用経験をもとに、AIにサーバ管理を安全に任せるための仕組みとしてまとめた製品です。

FrontierStackとは

FrontierStackは、日本で開発したネイティブのmacOSアプリです。Apache・PHP・MySQLなどのインストールと監視、macOS・Linux・BSD・WindowsサーバのSSH管理、ルータやUPSなどのネットワーク機器の管理を、ひとつの画面で行えます。対応サービスは、セルフホストとSaaSを合わせて500以上です。

アプリには、サーバ管理を担当するAI「AI管理者」が入っています。困っていることを普段の言葉で尋ねると、AI管理者がシステムの現在の状態を調べ、原因と直し方を示します。診断はまず読み取り専用で行います。変更するときは、実行するスクリプトそのものを表示し、利用者の承認を待ちます。

使うAIは自由に選べます。macOS 27ではApple Intelligenceだけで動作し、データはMacの外に出ません。OpenAI、Anthropic Claude、Google Geminiなどのクラウド型AI、OllamaやLM StudioのローカルAI、現在無料の「FrontierStack AI」サーバも使えます。

ChatGPT・Claude・Cursorなど、ほかのAIアプリからも運用を頼めます。AIアプリと外部のソフトをつなぐ共通の方式「MCP」に対応しているためです。この場合も、サーバのパスワードをAIアプリに渡す必要はありません。

主な特長

1. パスワードもAPIキーも、AIには見せない

パスワードやAPIキーはmacOSのキーチェーンに保管し、AIには $DB_PASSWORD のような「名前」だけを渡します。実際の値は、実行の瞬間にMac上で埋め込みます。クラウドAIへ送る文面も、送信前にパスワードやAPIキーが含まれていないかを2重に確認します。上位プラン「フルフリート」では、物理キー(YubiKeyなど、パソコンに差し込んで本人確認に使う小さな機器)に触れるまでアプリをロックできます。

2. 放置されたAPIキーを見つけ出す

全ライセンスに1年分が付属するAPIキー管理ソフト「KeyRotate」と連携し、AIツールの会話ログ、GitHubなどに保管したプログラムの全履歴、誰でもダウンロードできるWeb上の場所を定期的に調べます。見つかったキーは、そのキーを使っている設定ファイルごと新しいキーに入れ替えます。身に覚えのないAPIキーの使用も検知します。

3. 眠っているハードウェアを、あと10年

Appleが更新を終えたXserveやIntel Mac miniなどの古いMacも、現役で使い続けられます。Apple同梱のPHP 7.1から最新のPHP 8.5への移行は1回の実行で済み、失敗したときは自動で元に戻します。ファイル改ざんの検知や、パスワードを推測する攻撃の自動遮断など、古いサーバをインターネットに出し続けるための対策も備えています。

4. 膨らむSaaS費用を、可視化して整理する

AIプラン・クラウド・SaaS・ドメインなどの支払いを一か所に集めます。ドル・ユーロ・円など支払いの通貨が違っても、毎月いくら使っているのかが分かります。月間予算の80%と100%に達した時点でアラートを出します。CRMやWikiなど、主にデータを扱うSaaSはMac mini 1台のセルフホストに置き換えられます。決済や会計のSaaSは残し、同じ画面で監視します。

5. 完全なセルフホスティング基盤

WordPress、Python、Railsなどの環境を、インストールウィザードで空のMacに構築できます。ファイアウォール、不正なソフトの検査、TLS証明書、バックアップ、稼働監視もそろっており、セルフホストしたサービスを本番品質で運用できます。「新しいサイトを用意して」と頼むだけで、DNS設定からWebサーバの設定までを、利用者の承認を得ながら実行します。

提供形態・価格

FrontierStackは無料でダウンロードできます。有償ライセンスのスタンダードは、新登場キャンペーンとして半額です。価格はすべて消費税込みです。

プラン 価格(税込) 主な内容
無料版 ¥0 ダウンロードして動作確認、iPhone/iPadのネットワーク確認
スタンダード(年額) ¥7,500/年(通常¥15,000) サーバ10台・Mac 3台まで、AI診断、監査ログ、メールサポート
スタンダード(買い切り) ¥45,000 年額と同じ内容
フルフリート(年額) ¥45,000/年 台数無制限、管理するすべての機器への一括操作、MCPによるほかのAIアプリからの操作、物理キー対応、優先サポート
10パック(台数追加) ¥7,500/年 スタンダードの各上限を倍にし、Macを1台追加
すべての有償ライセンスに、APIキー管理ソフト「KeyRotate」1年分を無償で同梱(引き換え期限:2027年4月4日)


詳細:料金ページ
ダウンロード:https://www.frontierstack.app/ja/download.html

備考

対応環境:macOS 13 Ventura以降(Apple公証済み、Appleシリコンネイティブ、macOS 27対応)

【会社概要・お問い合わせ先】

会社名・屋号株式会社エヌフォー
所在地東京都渋谷区千駄ヶ谷3-13-22
担当者名リチャード ノースコット
電話番号03-5411-7738
公式サイトhttps://www.enfour.co.jp
メールアドレスrichard@enfour.com
FrontierStackホームページhttps://frontierstack.app/ja/
サポートhttps://frontierstack.app/ja/support.html
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